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人と環境にやさしい建材を未来のために|那賀川林材工業協同組合

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杉板豆知識
杉板のいいところ
温もりを感じる色

木で囲まれた空間は、暖かみや安らぎがあると言われています。木は波長の短い紫から青色の光線をよく吸収し、波長の長い赤から黄色の光をよく反射します。それが目にも優しく、温かいイメージを与えています。その上、木材の木目模様には適当な揺らぎとコントラストがあり、それが人に自然で快く感じさせます。



癒される香り

杉から匂うほのかな香りはストレスを癒してくれる鎮静作用があります。木に含まれるこのような成分を製油といい、鎮静効果の他に、消臭作用、防ダニ作用、防カビ・抗菌作用などがあります。また、最近の研究で、杉の香りが眠りを促進することが明らかになりました。



遮熱性能

木材は、金属やコンクリート、ガラスなどに比べると、触った時、暖かく感じられます。それは熱の伝わり方が関係しています。杉材の熱伝導率はコンクリートの1/12、鉄の1/483と非常に小さいので、触ったときに暖かく感じられるというわけです。まだ、木材は、小さい熱伝導率と適度な熱容量により外部の温度変化を伝えにくい効果があります。同じ杉板でも、厚さの厚いものほど、温度変化が小さくなります。



湿度コントロール

住宅内の湿度変化は、ダニやカビなど微生物の繁殖に影響します。杉とビニールクロスを実験室の壁に貼って室内の湿度変化を比べてみると、杉材では、その変化が少なく湿度が一定に保たれています。 部屋の湿度が高くなれば、水分を吸収し、低くなれば放出するという木の湿度コントロール機能が働いているからです。

「徳島すぎ」の話
徳島は杉の産地

徳島県の吉野川南岸から剣山周辺は、全国でも有数の雨が多い地域で、水を含みやすい土壌は杉の生育に適しています。また、杉の植林の拡大には、人々の暮らしが深く関連しています。傾斜の急な山岳地帯では、昔、焼畑農業が行なわれ、その跡に杉が植えられていました。吉野川流域でも水を好むミツマタが栽培され、その跡、杉の植林地として広がりました。



「徳島すぎ」とは

1980年代から徳島県産の杉をブランド化するためにつけられた商品名です。県土の76%を占める森林 地帯では「徳島すぎ」がすくすくと育っています。代表的な産地は、県南の那賀川流域にある木頭林業地域です。江戸時代から杉を中心にした林業が盛んで、明治以降は、杉の植林が県下に広まりました。現在の「徳島すぎ」は製材品だけでなく、内装材や家具など商品化がどんどん進んでいます。



赤心と黒心

「徳島すぎ」の心材は、ふつう赤心と呼ばれ、美しい淡赤色をしています。ところが、中には遺伝や病害虫などが原因で、黒く変色した黒心材のものがあります。黒心材は、市場では低く評価されていました。しかし、樹齢80~90年の葉枯らし乾燥材で実験したところ、赤心に比べて殺蟻・抗菌成分が優れていることがわかりました。



県の森林事情

徳島県では木材を利用するために植林された人口材の割合が、全国では41%に対して、県では63%と大きく上回っています。また、この人工林の中でも杉の蓄積量は全体の8割以上を占めています。「徳島すぎ」は、樹齢に45年を越えるものの割合が全国より多いのが特徴で、年毎に資源も成熟しています。