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人と環境にやさしい建材を未来のために|那賀川林材工業協同組合

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こだわり工程
Progress of the work|勝浦川と紀伊水道に面した津田海岸町に当社はあります。昔は船で木材を運んでいたため、この勝浦川河口付近は木材工業団地として栄えまてきました。

この倉庫も焼杉でできています。

平成13年に施工。強い海風にさらされながらも、
特に色落ちすることなく美しさを保っています。
焼杉が外壁として用いるのは、
このように優れた耐候性や防虫性、抗菌性などがあるからです。

この美しい海に囲まれた環境の中で、当社は焼杉の加工を行っています。
単に効率を求めるのではなく、良い商品を目指し、
時間と手間を惜しまずかけています。
こだわりぬいたひとつひとつの工程をご覧ください。
01板干し
工場の内の敷地にいっぱいに並べて、天日で乾かします。よく使われる10mmの板で、乾くまで約ひと月はかかります。天気のよい日はできるだけ平たくして干します。

(右) 板と板の間に10mm~20mmのサンを挟んで平積みにします。サンには、繰り返し使える外国製の硬くて丈夫な木を用います。
(左) 重ねた板の壁面に、板の厚さと干し始めた日付とワンブロックの枚数がひと目でわかるように印を入れておきます。



乾いた板は、雨にぬれないように倉庫の中にしまいます。すぐに加工できるようにブロックごとに積み重ねておきます。
02サネ加工

(左) 板を焼き加工する前に、施工したとき板が美しく重なるように、板に溝をつけていきます。
(右下) 溝の入れ方などは商品によって多少ちがってきます。モルダー加工とか、三方加工とも呼ばれています。
(左下) サネ加工を施したものは、自動で片側に落ちて焼き工程へと流れていきます。
03焼き
専用の釜の中を10秒ぐらいくぐる間に、板の表面に焼き色がつきます。
ローラーを送る速度の違いで焼き時間を調節することができます。
04磨き
焼いたままを商品にする場合もありますが、大抵は焼いた後、専用機械で磨きます。専門用語では『浮造』と呼びます。
この段階で、木の節が抜け落ちることがあります。磨き工程で30%くらいはどうしても節が抜けてしまいます。これは補修工程にだします。



●補修工程

節が抜けて穴があいたものは同じ杉の木の粉を特殊な硬化剤で固めて穴埋めをしていきます。埋めた穴の盛り上がり部分をさらに滑らかにするために、専門のスタッフがグラインダーで擦っていきます。
05塗装
磨いた杉板は、焼板用着色剤で塗装していきます。瀧みたいに塗料を流して塗膜をつくり、その中を板がくぐりぬけることで均一に着色します。

その後、そのまま自動で乾燥機の中に入り、20分くらい乾燥させて塗装工程が終わります。
着色剤には、11色のバリエーションがあります。特に人気のある色はシックなブラウン系の『阿波1号』。やはり飽きのこない落ち着いた色合いを、多くの人が好むようです。
06結束・出荷
(右) すぐに出荷される商品は、10枚を重ねあわせシュリンクで包み、まとめていきます。結束用の機械に通すと、シュリンクが熱で圧縮されてピタッと板を束ねてくれます。
(左) 結束された商品は、工場の外で出荷を待ちます。
07倉庫で保管
(右) 出来上がった商品は、注文がきたらすぐに出荷できるように、ストックしています。
(左) 倉庫自体も四国でとれた杉板で施工されています。杉板は断熱性にすぐれ、夏は涼しく木を保管するのにも適しています。